こんにちは!
今日は、キッチンの間取りに重点を置いて解説していきます。
この記事を読めば、
- キッチンの間取りについて、どんなパターンがあるか色々知って検討したい
- それぞれの配置のメリット・デメリットを知りたい
そんな悩みが解決できます。
ぜひこのまま読み進めてみてくださいね。
目次
キッチンの種類
キッチンの配置の仕方として、大きく、対面型キッチンと壁付キッチン、そしてⅡ型キッチン、L型キッチン・U型キッチンに分けられます。
⚫︎対面型キッチン
まずは、対面型キッチンについてお話しします。

対面型は、リビングの方を見ながら調理ができるので、コミュニケーションがとりやすいのが特徴です。他にも、向かい側にいるお子さんの様子を見たり、テレビを見たりしながらの調理ができ、今もっとも主流なキッチンの配置といえます。
一方で、対面型に配置をすることのデメリットとしては、壁付キッチンとくらべ、キッチンの空間を広く取る必要があります。
また、キッチンがダイニング、リビング空間とつながっていることから、調理中の匂いや汚れがどうしても広がりやすく、対策が必要です。
対面型のなかでも、ペニンシュラ型、壁付、アイランド型の3つのタイプがあります。
それぞれのタイプについて詳しくお話しします。
・ペニンシュラ型

ペニンシュラ型は、写真のように、フラットカウンターで作業台として広く使うことができます。
空間が断絶されないので、空間一体を広く見せることができ、開放感をつくることができます。
デメリットとしては、空間がオープンになるぶん、キッチンの上が散らかっていると、空間全体がごちゃついて見えがちに💦汚れもそのまま飛びやすくなります。
また、壁付キッチンと比べて、コストアップの要素にはなります。
・壁付(カウンタータイプ)

ペニンシュラ型との違いは、キッチンのカウンター周りに壁が立ち上がっている点です。
手元を隠せるので、カウンター上が多少片付いていなくても、カウンターの向こう側からごちゃつき感が見えないことがメリットです。
キッチンの中はあまり見せたくはないけど、対面型にしたい方に、ちょうどいい配置です。
また、ペニンシュラやアイランドと比べ、キッチン本体のコストを落とすことができます。
一方でデメリットは、壁が立ち上がるため、ペニンシュラ型やアイランド型と比べて、キッチンに閉塞感がでることが挙げられます。
・アイランド型

ペニンシュラタイプと違う点は、キッチンの両側が通路となる点です。
キッチンの両側からアクセスできるので、効率のよい生活動線を作ることができます。
デメリットとしては、ペニンシュラ型と同じことが挙げられるのと、加えて
広いスペースでないと設置できないため、スペースを要することが挙げられます。

SNS等でよく見るのは、オープンで素敵なキッチンが多いですが、本当に綺麗に維持できるだろうか?実生活を振り返って、検討することをおすすめします。
⚪︎対面型キッチンとダイニングの関係を考える
対面型キッチンとダイニングをどのような位置関係とするかについて、3パターンを挙げてお話しします。
①キッチンの向かいにダイニングテーブルを配置 する
キッチンからまっすぐダイニング・リビングを臨むことができます。

キッチンで作業している人とダイニングに座っている人が、顔を合わせて会話ができることがメリットです。
②キッチンとダイニングテーブルを横並びに配置する

作業台の横にテーブルがあることで、配膳をしやすくなります。
また、写真のように、キッチンの向かいにリビングを持ってくることで、キッチンとリビングの距離を近づけることも可能です。
③キッチンバー空間をつくる

二人住まいの場合や、家族揃ってご飯を食べることが少ない場合などは、ダイニングをあえて設けず、キッチンカウンターをそのままダイニングテーブルとして利用することも一つの案です。
⚫︎壁付キッチン
次に、壁付キッチンについてです。

壁付キッチンは、ダイニングとの関係においてそれぞれメリット、デメリットが異なってきます。
下記では、
①ダイニングとキッチンを一体空間で計画する場合
②独立キッチンで計画する場合
でそれぞれご説明していきます。
・ダイニングキッチンを一体の空間として計画する
対面式のように通路スペースが不要となるので、空間を有効活用できるのが大きなメリットです。
限られた面積のなかで、居どころとなるダイニングやリビングを広く取りたい方におすすめの方法です。

写真のように、キッチンを振り向くとダイニングテーブル、という配置にすることで、日々の配膳が楽になったり、調理中もダイニングテーブルを使えたりといったメリットも大きいです。
ただ、ダイニングやリビングからキッチンがそのまま見えるかたちになるので、インテリアのひとつとして、キッチンのデザインを考えていく必要があります。
また、対面型では背面に取れるカップボードのスペースがなくなるので、収納スペースを考える必要があります。
・独立キッチンで計画する
キッチンを独立した空間に設ける場合です。

黙々と調理作業をしたい方や、例えば洗い物を出しておいた場合などのキッチンのごちゃつき感を、ダイニングやリビングの空間に出したくない方におすすめです。
この空間で完結するので、最も音や換気の問題が生じにくいのもメリットです。
一方で、デメリットでいうと独立しているため、家族の気配を感じにくい間取りになる点、
キッチンに閉塞感を感じやすい点が挙げられます。
⚫︎2型キッチン
次に、近年増えてきたⅡ型キッチンについてです。

(画像引用元:クリナップHP)
対面式と壁付を組み合わせたかたちで、多くの場合はシンクが対面側、コンロが壁側に分かれています。
二人以上で作業する場合に、動線が干渉せず使いやすいかたちです。
コンロが壁を向く形となり、レンジフードが空間の真ん中にこないため、部屋全体がすっきりした印象になります。
一方で、デメリットとしては、洗って切った野菜を炒める際など、通路をまたいでの作業となるため、水分などが床に落ちやすいという点があります。対策としては、汚れに強い床材(タイルやフロアタイル等)を選ぶ、キッチンマットを敷く等が必要です。
⚫︎L型キッチン、U型キッチン
L型キッチン

(引用元:LIXIL HP)
L型キッチンは、シンク、コンロ、作業台で3角形の動線を作ることができるので、I型キッチンよりも動線を短くでき、作業効率を高められるのがメリットです。
写真のように、一面を対面式、もう一面を壁付にすることで、対面型と壁付の両方の良さを取り入れることができます。
U型キッチン

(引用元:クリナップHP)
U型キッチン(コの字型ともいいます)もL型同様、作業動線を短くできるのがメリットです。
キッチン本体とカップボードが繋がったようなイメージです。
L型・U型のデメリットとして共通して言えるのが、
スペースを多く要すること、コーナーにデッドスペースができてしまうことが挙げられます。
コーナー部分のデッドスペースに関しては、取り出しやすく工夫されたキッチンを各メーカーさんが開発していたりするので、各社製品をぜひチェックしてみてください。
今回は、キッチンの配置についてお話ししましたが、いかがだったでしょうか。
キッチンの壁材・床材についてや、収納や冷蔵庫の配置などについては、
また次回以降お話ししますね。
ではまた~